- さい
- I
さい【債】負債。 借金。 負い目。IIさい【再】ふたたび, もう一度の意を表す。III
「~提出」「~開発」
さい【妻】(多く手紙文の中などで)自分の妻(ツマ)のことを他人にいうときに用いる語。 家内(カナイ)。 女房(ニヨウボウ)。IV「よろしくと~も申しておりました」
さい【差異】ちがい。 へだたり。V「予算と実績との~」「両者の意見には大きな~は認められない」
さい【才】〔古くは「ざえ」とも〕※一※ (名)(1)生まれつきもっているすぐれた能力。 才能。「音楽の~がある」「天賦の~に恵まれる」
(2)知力。 知能。 頭の働き。「妻をめとらば~長(タ)けて」「~におぼれる」
(3)船荷や石材を量る単位。 石(コク)の一〇分の一。 一立方尺(0.0278立方メートル)。(4)木材の体積を量る単位。 一寸角で一間(地方によっては二間)の長さの材積。(5)容積の単位。 勺(シヤク)の一〇分の一。※二※ (接尾)助数詞。 俗に年齢を数える「歳」の代わりに用いられる。 歳。VI「五~」
さい【斎】※一※ (名)〔仏〕(1)汚れを清め, 行為をつつしむこと。(2)八戒の中心をなす戒で, 正午を過ぎて食事をとらないこと。(3)仏事の際の食事。 とき。 おとき。※二※ (接尾)居室の名や文人などの雅号に添える。VII「自然~」「六無~」
さい【最】※一※ (ト|タル)程度の最もはなはだしいさま。 現代では主に「最たる」の形で用いられる。「俗物の~たるものだ」
※二※ (形動){※一※}に同じ。「僕の一生に大感化を及ぼしたもの, …と兼頭君とが其~なる者/思出の記(蘆花)」
※三※ (接頭)名詞に付いて, 「この上ない」「もっとも」の意を表す。VIII「~大手(オオテ)」「~先端」「~下位」「~敬礼」
さい【歳】助数詞。 年齢・年数を数えるのに用いる。IX「五〇~」「満一八~」
さい【犀】サイ科の哺乳類の総称。 陸生の草食動物では象に次いで大きく, 肩高1.4~2メートル。 四肢は太く短く三指がある。 表皮は硬く, 毛はほとんどない。 鼻の上または額に一または二本の角をもつ。 南アジアとアフリカに五種がすむが, いずれも数が激減している。Xさい【細】こまかいこと。 くわしいこと。XI「微を拆(ヒラ)き, ~を叙(ツイ)づる歴史は/思出の記(蘆花)」
さい【菜】酒や飯に添えて食べるもの。 副食物。 おかず。XII「お~」「魚を~に酌み交わす」
さい【蔡】中国, 周代の諸侯国の一((?-前447))。 周の武王が弟の蔡叔度を封じた国(河南省上蔡県)。 春秋時代, 楚(ソ)によって滅ぼされた。XIIIさい【豺】狼(オオカミ)・山犬などの野獣。XIVさい【載】数の単位。 正の一万倍, すなわち一〇の四四乗。 [塵劫記]XVさい【采・賽・骰子】(1)さいころ。(2)「采配」の略。 ざい。「~を振る」
~は投げられた〔(ラテン) jacta alea est〕ポンペイウスと争ったカエサルが軍隊を率いてルビコン川を渡る時に言った言葉。 行動を開始した今は, ただ断行あるのみである。~を採・る指揮をする。 采配を採る。XVIさい【鉏】身に添えて持つ小刀。 さえ。XVII「蘇我の子らは, 馬ならば日向の駒, 太刀ならば呉の真(マ)~/日本書紀(推古)」
さい【際】(1)(何かが行われる)おり。 時。 場合。「この~むずかしい話は抜きにしよう」「上京の~はお世話になりました」
(2)ある場所と場所との間。「酒田の湊より東北の方, …其~十里/奥の細道」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.